神社

 地元の人に、名立川の河口の集落の山の上に、すごい神社があると聞いていたので行ってみた。
 地元民しか、知らないだろうと思われるような海を望む静かな丘の上にそれはあった。

 古ぼけた階段を上ると、荘厳な雰囲気の中に、ゲゲゲの鬼太郎が出てきそうな苔むした古い神社があった。木の電柱で支えられて、今にも倒れそうだ。
灯籠がありましたが、文政八年三月と刻まれていました。何年前から立っているのでしょうか?
三百年の歴史があるそうで、けっこう、古いものがあります。
ご神木。
りっぱな古木ですね。
これは、平成五年に、ご神木の大枝が折れたときに、発見された自然木だそうです。陰と陽を現わしていて、霊験あらたかだろうということで、祭ってあるらしい。しかし、陰と陰みたいなー。
なんと、彫りが深い見事な彫刻があるではないですか!
両脇には、エビと鯛じゃないですか!
この前、日光東照宮で見た麒麟だの龍だの狛犬だのもよかったけど、こういう庶民的なものの方が好きだな。
生活感がにじみ出ていて、ほっとできます。
300年の間、小さな漁村で、守り抜かれてきた意味がわかるような気がします。

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