上越合同模型展示会(ブースカ)


第1話 ドーンとこいだぜ展示会の巻

HRにコンテストの作品を引き上げる時、約束通り上越の皆様と初顔合わせ。要するに会う約束をしていたのですね。

丁度昼時だったので皆で近所の蕎麦屋に集合し、ミニ交流会を開催。その時に展示会の話が出て、ゆるゆるクラブも参加ということに決定したのであった。

「ハイハイ、スペースお願いしますよ!50作品くらいは出せるね、フンフン」などと大見得を切ったのだけど、内心は「本当に50作品出してくれと言われたらドーしようかなー」などとビクビクしていたのであった。何しろ見栄とハッタリのゆるゆるクラブである。言うことだけはデカイのだ。

それから数ヶ月が流れ、えつおさんから展示会の話が再びやってきた。「スペースはいくらでもあります。どうぞどうぞ」とのこと。

ここここ、これはー、やっぱ50は出さんといけないなー、オレが10でタックさんが10、NEOさんも10はあるなあ、TAKAさんも10はあるだろう。合計で、ぬぬぬぬぬぬぬ、40しかなーい。スペースが空いたら申し訳ないし。くーーーー

ということで緊急に他のメンバーや書き込んで下さる皆様にショートでもいいから持ってきて下さいと「おでこ地面にスリスリ大土下座作戦」のお願いメールを出したのであった。

その他にもネームプレートはドーする、クラブの紹介はドーする、等々を打ち合わせ、アタフタと準備をしていったのであった。 

第2話 当日がやってきたの巻

前日作品を梱包したらクリアーケース二つにダンボール一個になってしまった。それ以外にもリュックや袋が幾つか。これでは三人分は入らないだろう。一日目の朝から展示するのはタックさんとNEOさん、そしてTAKAさんと私ことブースカの4人。TAKAさんは五泉なので直接向かい、残り三人は近所ということで同じ車で行くことになっていたのだ。

心配性の私は前日に積み込みしようかとメールを打つが、二人からは小さいから大丈夫だろうという返事。

朝からもたもたしていてはマズイと思ったがNEOさんもタックさんもコンパクトに梱包してあり悠々と積み込みできたのであった。いやはや、とりあえず第一関門突破だ。

三人揃い、直ぐに高速に乗る。早朝の高速は空いていて軽快に走っていく。しかしそれも長岡まで。そこから先は地震の爪痕がざっくり残り、歪んだ舗装道路が我々を待っていた。ところどころ段差があり、気をつけて運転するが、ガタン!ドスン!と衝撃を受ける。「もも、模型が・・・」と思うが、もう遅い。とにかく上越を目指してひた走った。

第3話 会場突撃の巻

おおおー、前置きが長くなってしまった。まあいいだろう、続きだ。

無事市民プラザに到着し、直ぐに作品を持って会場に突撃する。やたら大きい建物で新しい。こんな凄い場所でするのかと若干気後れしてしまう。

一階の左奥が会場らしい。衝立の脇を通って中に入る。

おおおおおー、広い。そして作品がドドドドドドーと並ぶ。これは展示会ではない、スーパー大イベントの会場だ。上越の方々が数人準備している。我々は小学生ばりに元気良く挨拶する。

「おはようございマース!よろしくお願いしマース!」

はーい、良くできましたー、ということで我々のために用意された展示スペースに案内してもらう。奥にあるテーブル二つだ。長いすを幾つか並べたテーブルで2m四方くらいの大きさだ。

ひょえー、すげー、おいおい、ふんふんと我々は驚愕しながら作品を並べ始めた。と、このスペースは戦車専用でガンダムや車、バイクなどは他のスペースらしい。ひょえー、ジャンル別かー、本格派過ぎる。

並べ終わってもガラガラ。おーい早くTAKAさん来てくれー!他の人達も早く来てくれー!とこっそり叫ぶのであった。

第4話 準備完了の巻

若干遅れてきたTAKAさんも揃い、何とかスペースが埋まった。約束を果たし、よーやく一息つく。ひと安心と言うところか。

我々以外にも次から次へと大勢の人が作品を持ってきて、スペースは立錐の余地もないくらいとなる。結局我々が心配することもなかったようだ。

展示も終わったので端から見ていく。ガンダム、フィギュア、車、バイク、船、戦車、ロボット、スターウォーズと何でもある。百花繚乱、模型の百貨店状態である。

我々の展示場所の隣には144スケールのロボットなどが並ぶコーナーがある。144スケールの作品を一堂に集めて大きさを比較しようという意図らしい。ワールドタンクに飛行機にウルトラマンもある。ウルトラマンは流石に大きい。ウルトラマンが暴れたら街などひとたまりもないだろう。斬新な企画である。子供が大喜びしそうだ。

それにしてもどの作品も上手い。上手いではなく、凄く上手い。いやいや、スーパーウルトラ極極極極上、大トロ一丁って感じで、とにかく凄いのだ。私など穴があったら自分の作品を隠したくなるくらいであった。

上越の人達がドンドン集まってくる。挨拶したり喋ったりするが、誰が誰だかさっぱり分からない。人数が凄く多いのだ。これだけの作品数なので多くて当たり前だが、それにしても多い。模型愛好者超大集団という感じである。

我々はとにかく感謝するのみである。なにしろ我々の仕事は自分達の作品を飾るだけ、これは感謝しなくてはバチが当たるだろう。

そうこうしているとKANさんがやって来る。地震で相当やられたようだが、無念さや悔しいような素振りは全く見せない。非常に明るいモデラーだ。作品もU号戦車など、いろいろ持ってきたようだ。KANさんの相棒のFさんの戦車も並べられる。本人は明日来られるそうだ。

戦車コーナーを見ていると見たことのある模型を並べている人がいる。玩蔵コンテストで見たマーダーだ。とするとこの方がマサコバさん。挨拶をし、お話をさせてもらう。マサコバさんは大竹倶楽部所属。他のメンバーも来ていて話が盛り上がる。マーダーの防盾が可動することなどを見せてもらう。大竹倶楽部の作品は奥が深い。

上越の人達はガンダムなどのキャラクターモデルを作る人が多いようだが、戦車もたくさん並んでいる。作者欄を見るとポカモトと書いてある。基本に忠実な今風の作りだ。そしてこのポカモトさんの作品はそこら中にある。そこにもここにも、もうポカモトだらけ。一体いくつ作っているのだろう。そのポカモトさんともお話が出来た。

「仕事でも模型でもポカばかりするのでポカモトなのです」等と謙遜していたが、作品は質量ともズバ抜け、テキパキと展示運営をしている姿には感動すら覚えるのであった。

さらに超リアルUボードを作ったオーハシさんはジャズスナックのオーナーであり昼間はデザイン会社も運営するという超列活動型マルチ人間。絵も描くし、音楽もする。全方向に才能が溢れている方だ。広範囲なお話を聞き、本当にためになった。年齢は私より一回りくらい多いようで頼れるアニキという感じであった。

さらに重鎮のえつおさんのプロ級、いやいや、メーカーを越えるくらいのスクラッチ作品を見て、もうもう目の保養状態。それにしても「何でみんながみんな、こんなに上手いのだー」と、叫ばずにいられないくらいであった。

第5話 大宴会大盛り上がりの巻

無事4時に第一日の展示会が終了。市民プラザという場所柄一般客も非常に多かった。これで利用料は考えられないくらい安いとのこと。新潟市にはこんな会場は皆無。大きな展示会をやりたいが新潟市では無理なのだろうか。

タックさんNEOさんTAKAさんKANさんとホテルに戻り、小休止してから宴会会場に向かう。上越の夜は賑やかだ。ホテルから駅まで500mくらいありそうだが、ずっと飲食店が連なる。人も多い。古町より賑わっているかもしれない。

会場入り口には既に上越の人達が集まっていた。我々もその中に入り、会場へと向かう。座敷部屋の奥で、ずらーっとテーブルと座布団が並ぶ。やっぱり大所帯だ。

ポカモトさんが動き回る。テキパキしていて小気味がいい。その彼の進行で乾杯となる。挨拶はえつおさんだ。

かんぱーい!でグイッと飲む。いやー旨い。展示会に飲み会に、まさに至れり尽くせりである。

いろいろな話をする。上越の模型集団の発祥はマルヤマさんだそうだ。町の模型店をやっていたマルヤマさんが、事情があって店を畳む時に常連さんに声を掛けたのが始まりとのこと。そして6年か7年でここまで広がったそうだ。これだけ大きくなるということはいい人ばかりだったのだろう。聞くと人数は約30人。上越の一流モデラーが全て集まっているのではないか。本当に素晴らしい集団である。

隣に座ったのはいちろーたさん。原型師である。いろいろお話を聞く。欲しい物を自分で作る。良い言葉である。大変らしいが非常に楽しそうに話しておられた。

いろいろな人とお話をし、上越の夜は更けていったのであった。 

第6話 新潟のモデラー大集合の巻

スッキリ目を覚まし、再び市民プラザへ。ゆるゆるクラブの掲示板によると日帰りで大勢の方が来られるそう。

初めてお会いする方も多いので非常に楽しみだ。

会場には一番手ということでナジラさんが来ていた。泊まる予定が、仕事が入って日帰りになってしまったのだ。非常に残念がっていたが、仕事では仕方がないだろう。パトレーバーなどキャラクター作品を数点持っての登場だ。ナジラさんも上手い。キャラクター系の人は多いのでいろいろな人と話をしていた。

ニコニコしながらやって来たのは拓さん。拓さんとは初遭遇である。美女を二人従えての登場だ。一人は奥さんでもうひと方は妹さんか。拓さんはHRコンテストの上位受賞の常連さん。今回のコンテストでも見事に銀賞を受賞しておられた。作品紹介用紙は「ゆ」のマーク入り。ありがとう拓さん。

拓さん自慢の作品が並ぶ。上位受賞者の作品はやっぱり上手い。ゆっくりと拝ませて頂く。

三人組で登場したのはミケモさん。ミケモさんもコンテストの受賞常連者だ。今回もカールで受賞しておられた。ミケモさんは作品の幅が広い。ガンダムから戦車まで何でもござれだ。そして当然レベルも突き抜けている。今回もキャラクターに戦車にといろいろ持ってこられた。

三人組のもう一人は「謎のガンダマー」さん。ハンドルネームが凄いので遭遇を楽しみにしていた。ガンダマーさんともお話が出来た。名前の通りガンダム中心らしい。今回のHRコンテストでも素晴らしい作品を出品しておられた。最後の方はP氏、この人もかなりのモデラーと見た。三人揃えばもう一つのクラブといっても良いだろう。昔からの模型仲間と言う感じで非常に羨ましかった。

Kちゃんも駆けつけてくれた。家族サービスで時間はとれないようだったが、いろいろな人と挨拶をしていられた。友人知人が多いらしく小気味よく動いていた。今回のゆるゆる作品は戦車中心で花が少なかったが次はKちゃんのキャラクターでパッと明るくしてもらおっと。

三条から来た方ともお話が出来た。クリヤマ模型の常連さんで特にクラブというものは作っていないが、常連達が集まって模型話に花を咲かすことが多いとのこと。模型店で常連が集まって盛り上がるなんて羨ましい限りである。今度は作品を見せて頂きたいなーと思ったものであった。

そんなあんなで時間が過ぎ、二日目も終了となった。

非常に楽しい展示会であった。

いろいろな人とお会いできたし、たくさんお話も出来た。

上越の皆様、本当にありがとう御座いました。

来年も是非お願いしマース!


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